日本皮膚科学会東京支部総会に参加してきました。 (2018-12-02)

芝公園のプリンスタワーで開催された東京支部総会に参加してきました。
日本皮膚科学会には東部・東京・中部・西部といった支部があります。
3地方の支部に匹敵する医学部のある大学が集中している関係で、
東京のみ地方とは別に独立した支部を形成しています。

支部の総会という規模になると皮膚科に関する全ての分野が網羅された
プログラムとなるので、私はできるだけ参加して情報収集をするように
しています。今回もそういう理由で参加してきました。

今回も多彩な教育講演が用意されていましたが、大変興味深かった
のは皮膚科とはあまり関係がないと思われる遺伝統計学の話でした。

大阪大の岡田随象先生の特別シンポジウムのゲノム解析の講演は、
ヒトゲノムの配列の全容が解明された10年前から現在までの進歩を
解りやすく解説されて、現在では得られたビッグデータをもとに
様々な疾患の発症要因や予後に関わる遺伝子の解析から、それを
創薬や遺伝子治療など臨床の場にいかにフィードバックするか等々
まさに未来の医療を覗かせてもらうようなお話でした。

私が現役で臨床の場に居る間はともかく、近未来の医療は革命的に
変わっていくのかもしれません。子供の頃に読んだSF小説の世界が
もうすぐそこまで来ている事を実感して感動しました。

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