性感染症(STD)講演会に参加してきました (2019-02-23)

ホテル日航熊本で開催された性感染症講演会に参加してきました。
土曜日の診療が終わってから夕方から夜にかけて開催された講演会ですが、
昨今の性感染症患者(特に梅毒)の増加もあり、多くの参加者がありました。
皮膚科・泌尿器科・産婦人科が中心ですが内科医の参加も多数だったようです。

当クリニックでもHIV即日検査を行っており性感染症学会の認定医なので、
梅毒・淋病・クラミジア・ヘルペスなどの性感染症は日常的に多く診察します。
特に最近は性風俗を経由した混合感染(2種以上の感染合併例)が少なくなく、
実際に感染症例も増加している印象を持っています。

特に梅毒はここ数年で急激に増加しており、症状も教科書に書かれている
1期2期3期などの典型的な所見を示さない症例も少なくないので診断には
細心の注意と経験を要するようになってきています。
クラミジアは性風俗よりむしろ夫婦や恋人などのパートナー間での感染症例
の割合が多く、問診や治療の際に微妙な気遣いが必要なケースも多々あります。
淋菌も薬剤耐性菌の増加が問題となって久しく、治療は性感染症の治療経験が
豊富な医師でないと上手にいかない疾患となってきています。

今回の講演会は梅毒の診断と治療を中心に、現在問題となっている性感染症の
増加を、感染経路別・年齢別などのデータを加えて講演していただき、とても
実践的で有益な会合でした。

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