日本皮膚科学会総会に参加してきました。 (2019-06-08)

名古屋国際会議場で開催された日本皮膚科学会総会に参加してきました。
大きな会場が満員の参加者で溢れるほどの盛会でした。
年に1回の総会は大学の若い先生たちもほとんど参加するので凄い人数です。
世の中こんなに皮膚科医がいるとは・・・この中に皮膚科学の将来を変える逸材
もきっと居るに違いありません。心から頑張っていただきたいと思います。

ところで総会は皮膚科領域の基礎から臨床までの全てを網羅するプログラム
構成になるので、なんと木曜から日曜の4日間も開催されます。
実際はこれでも足りないくらいのテーマに関しての講演や発表が行われます。
私のような開業医が木曜からずっと休診にして参加するのは実際不可能です。
まあ主催する側は開業医の都合まで構っていられないのでしょうが・・・。

週末しか仕事の都合で来院できない患者さんもたくさん居ますので、土曜の
たった半日を休診にするのさえなかなか抵抗があるのが現場の感覚です。
今回も土曜の診療を14時に終えてそのまま移動して名古屋には夕刻の到着。
せいぜい土曜日のイブニングセミナーと日曜日の参加しかできません。
そして残念なことに聴講したい教育講演は到着前にあることが多いという現実。

これだけIT技術が進歩している現在、講演当日その時間に会場に居なくても、
参加者は手持ちのPCやタブレットでストリーミング聴講が可能になると
いいのにと思います。セキュリテイに関しては参加証発行が既に機械化されて
いるので、ランダムにIDやパスワードを記載することでクリアできます。
会場内のみ無線LANで飛ばす事が出来れば会期内の全てのセッションから
聴講したいものを自由に勉強する事が可能になります。
私みたいな立場でここに書いても・・・
ですが時代に合わせて学会の運営のありかたも変わって欲しいと思います。

もちろん学会参加は普段会えない遠方の知り合いとフェイスtoフェイスで語らう
楽しい時間でもあります。
週末を使ってタイトスケジュールの中で移動するのは決して楽ではありませんが、
開場まで足を運んでそこの空気を吸う行為は、明日からの活力にもなります。
ですからこのような大規模な学会を決して否定するものではありません。
限られた時間でより合理的に学ぶ事ができたらいいなといった感想を書きました。

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