皮膚外科の学会には「皮膚外科学会」と「臨床皮膚外科学会」の二つがあって、私はどちらの学会も加入しています。両者の違いは「皮膚外科学会」が大規模施設の勤務医が主体で扱うテーマもやや大がかりな症例が中心、「臨床皮膚外科学会」は開業医が主体で扱うテーマも外来で行う手術やレーザー治療などの症例が中心といった傾向があります(あくまでも私の主観ですが)。
「臨床皮膚外科学会」は明日の診療からすぐに役立つ症例の発表が多く、質疑応答も大変活発かつ誰でも自由に発言できる雰囲気が好ましく感じます。
日常の診療でなかなか手術の時間が確保できず(言い訳ですが)、最近ではもっぱら専門であるレーザー手術ばかりを扱っている現状を振り返って、せっかく「臨床皮膚外科学会専門医」として活動させて頂いているからには、習得した手術手技を錆びつかせる事のないように常にブラッシュアップしていかねばと改めて感じる良い機会となりました。
ところで会場の「大宮ソニックシティ」からニューシャトルという小さなモノレールで隣の駅に「鉄道博物館」があります。幼少時「鉄ちゃん」だった私としては外せない遊園地ですので学会終了後に寄ってきました。
旧国鉄時代の昔懐かしい車両に座りながら古き善き時代「物質的には貧しくても皆が未来への希望とエネルギーに満ちていた昭和30～40年代」に思いを馳せるとともに、現代の技術革新がもたらしてくれている快適さと豊かさを改めて実感できる素敵な小旅行となりました。
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