シネロン・キャンデラ設立30周年記念講演会に参加してきました。 (2019-09-01)

東京アメリカンクラブで開催された「シネロン・キャンデラ設立30周年記念講演会」に出かけてきました。同社はアメリカに医療用レーザー機器製造販売会社で日本にも多くのユーザーを持つ有名な会社です。

30周年記念という事で多数の著名な先生の講演があり興味深く拝聴してまいりました。レーザー治療の黎明期を振り返りながら現在の最先端の技術までを紹介していくといったプログラム構成でたいへん勉強になりました。

私もレーザー治療に携わって25年になり現在の機器の進歩はまさに隔世の感があります。最初は手術用の炭酸ガスレーザーから始まり、色素性病変の治療用にルビーとダイレーザーを扱った頃からどんどん興味が増して、美容分野のレーザー機器もいろいろと増えてゆき、現在では10台あまりのレーザーに囲まれて楽しく診療をしています。

もちろん通常の皮膚科保険診療が主体ですが、いろいろなレーザー機器と出会ったことにより診療の幅が広がり貴重な経験もたくさんさせてもらうことができたと思います。

今回講演された先生も話していましたが、医療用レーザー機器がまだ一般的に認知されていないまだ市民権を得ていない時代は「レーザー治療をやっている」というと年配の先生たちから何かと色眼鏡でみられ「皮膚科医は顕微鏡だけ持っていればよい」などと嫌味を言われたことも多々ありました。それが現在では「皮膚のスペシャリストである皮膚科専門医こそ積極的にレーザー治療に携わるべき」という認識に180度変わりました。

今回の講演された先生たちもそのような時代に開拓者として活躍されてきた方々なので、自分の身に置き換えてお話を聞くことができて非常に感慨深かったです。

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