アザは保険で治療ができます
赤アザや毛細血管拡張症の治療はダイレーザーを使用します。このレーザーの治療は健康保険の適用を受けています。当クリニックでは赤あざ(血管腫)・赤ら顔のレーザー治療を保険診療でおこなっています(保険診療の対象疾患は、単純性血管腫・苺状血管腫・毛細血管拡張症です)。上記の疾患は3ヶ月に1回の保険による治療が認められており、費用は治療する赤あざの面積によって異なります。詳しくは下記の料金表をご参照ください。
面積 | 10cm²まで | 20cm²まで | 30cm²まで | 40cm²まで | 50cm²まで |
費用(10割換算) | 27,120円 | 32,120円 | 37,120円 | 42,120円 | 47,120円 |
(以降10cm²毎に5,000円が加算されて上限は112,120円です)
◆実際に窓口でお支払いただく金額は、保険種別により上記金額の0割から3割になります。
◆上記費用の他に初診料・再診料・処方箋料等の基本診療料が別途必要となります。
◆助成医療制度(乳児医療・母子医療・障害者医療・老人医療)の対象となっています。
苺状血管腫は早期のレーザー治療が有効です
苺状血管腫は学童期までには退縮するので経過観察しなさいというのが昔の方針でした。しかしいくら退縮するとはいってもその後に弛んだ皮膚が後遺症として残る症例も少なくありません。ちょうど大きく膨らませた風船の空気が抜けた状態を想像していただいたら理解しやすいかと思います。苺状血管腫の治療で重要なのは膨らみのピークをいかに小さく抑えるかということであり、現在では早期からのレーザー治療が有効とされています。
アフターケアについて
ダイレーザーを照射すると一時的な内出血による治療部位の色調の増強がみられますが、7-14日程度でもとの色調に戻ります。それから徐々に治療部位の色調改善があらわれます。症例によっても異なりますが、効果が得られるまでには数回の治療が必要となります。
レーザーに対する反応が強い場合は一時的に薄い痂皮(かさぶた)を形成する場合もあります。このような場合は必要に応じて薬剤を処方しますので指示通り使用してください。
治療部位が露光部(日にあたる部位)の場合は治療後相当期間(少なくても3ヶ月くらい)のサンスクリーン剤使用が必要となります。適切な紫外線対策を怠ると治療部位にシミが残ることがありますので注意してください。
治療後は経過観察のため定期的な受診が必要となります。適切な受診をお願いします。