今年もあと僅かとなりましたが、このブログをお読みの皆様はどのような1年を過ごされましたでしょうか?
私もプライベートな出来事だけに限ってみましても、振り返ればいろいろありましたが何とかおかげさまで大過なく過ごすことができました。
まず今年度末で期限となる皮膚科専門医資格を9月に無事更新いたしました。今回の更新から認定機関が「日本専門医機構」となるため、日本皮膚科学会に申請して一次審査を受けた後に日本専門医機構での二次審査を経て正式に認定を受けるという2段階の手続きとなり、名称も「日本専門医機構認定皮膚科専門医」となります。
同年代の知り合いの医師の中にはこの機会に手間がかかって面倒になった更新をやめたという方もいらっしゃいましたが、私の場合はこの基本診療領域(皮膚科)の専門医資格がないと2階建部分である、レーザー医学会、臨床皮膚外科学会、性感染症学会の専門医と認定医資格も失ってしまうので今回もしっかり更新いたしました。
また学会参加に関しましては7月に受けたカテーテル手術の前後を無理せずスケジュール調整をした結果、臨床皮膚外科学会(2月・10月)臨床皮膚科医会(4月)レーザー治療学会(6月)皮膚科学会中部支部(10月)レーザー医学会(11月)性感染症学会(12月)と例年の半分程度の参加となりました。
前述のカテーテル手術は人生初めての本格的な入院でしたが最先端の医療を経験する貴重な経験となりました。私が大学で教育を受けた約40年前には想像できなかった医療機器が生まれて新しい治療法が確立され、当時では治療できなかった疾患を治療可能とした医療の進歩というものを身をもって経験いたしました。
このような先進医療の研究開発には膨大な時間と労力を要します。様々な専門的分野で強い志を持ち医療技術の発展確立に貢献された研究者・技術者・医療関係者の方々に改めて心からの敬意を表するとともに、医療人として臨床の現場で働かせていただいている間はこのような新しい治療に関する知見を常に学び続けることにより患者さんの治療や相談事にしっかり役立てなければと強く思いました。
大学病院や基幹病院で生死に関わる最先端の治療に携わっている医師は料理人に例えたら「ミシュラン・シェフ」のような存在です。対して私のような地域社会において主にコモンディジーズの治療に携わっている医師は「街の定食屋」に例えられる存在だと思います。年に数回ある特別なハレの日には「ミシュラン・シェフ」の豪華フルコースが欠かせないかもしれませんが、それ以外の日常を支えるのは「街の定食屋」が提供する暖かで身体に優しい毎日のごはんです。このような町医者に求められる「健やかな日常を支える定食屋」の役割を果たしつつ、必要に応じて基幹病院の「ミシュラン・シェフ」に繋げるタイミングを逃さない・・・そんな地味で隠れた「名料理人」であり続けるために来年もまだまだ地道な修行を続けようと決意を新たにしているこの年末であります。
それでは新しい年の皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしまして年末のご挨拶とさせていただきます。

