アザの治療はレーザーが主役です
生まれつきある黒アザ(色素性母斑)や茶アザ(扁平母斑)や青アザ(太田母斑・異所性蒙古斑など)にはレーザー治療が有効です。当クリニックは最新型QスイッチYAGレーザーとQスイッチRubyレーザーの2台を状態に応じて使い分ける専門医療を提供しております。必要な治療回数や効果などは疾患および症状により異なります。必ず担当医の説明を充分に理解された後に治療を受けてください。
アフターケアについて
レーザー治療部位は一時的に皮膚の浅い欠損(びらん)が生じ、痂皮(かさぶた)が形成されます。症例により若干異なりますが5-10日程度で治療部位の再上皮化(新しい皮膚が再生すること)が完了します。
レーザー治療の成績は施術後の局所管理の良し悪しによって大きく左右されます。皮膚の再生が完了するまでの治療は特に重要ですので必ず担当医の指示に従って局所処置をお願いします(局所処置に必要な薬剤は治療当日に処方します。薬剤の費用は下記の治療費に含まれています)。施術後2~3日以内に必ず再診していただく必要がありますので治療スケジュールにご注意ください。
レーザー治療はスキンタイプに依存して一定の割合で炎症後色素沈着というシミを生じます。日本人は3種のスキンタイプに分類されますが、最も色白のスキンタイプⅠで20%・色黒なスキンタイプⅢでは30%の症例に出現するとされています。このようなケースではレーザー治療でもともとの色素班がほとんど消失した後1~2ヶ月かけて治療部位に一致したはっきりとしたシミが生じ、6ヶ月程度かけて徐々に改善してゆくという経過をとります(レーザー治療前にこの反応を予見することは不可能です)。
このような炎症後色素沈着の発生リスクを少しでも減らすために紫外線対策は必須です。治療後数ヶ月は必ずサンスクリーン剤を使用することに加え、治療部位の炎症が遷延して色素沈着リスクが高そうなケースではハイドロキノン等メラニン生成抑制作用のある外用剤の併用も必要です。ハイドロキノンの処方は別途私費診療となりますので治療費用一覧表を参照ください。
治療直後だけでなく経過観察のための受診も3ヶ月で数回程度は必要となりますのでご協力ください。
治療費用について
(保険診療の場合)
当クリニックでは健康保険の適応となっている疾患である扁平母斑・太田母斑・異所性蒙古班・外傷性異物沈着症の治療は原則保険診療で対応しております。ただし技術的に対応が困難なケースは必要に応じて治療可能な基幹病院をご紹介させていただく場合もございます。
保険によるレーザー治療は扁平母斑が計2回迄、その他は計5回迄となっております。それ以降も治療を継続する場合は私費診療扱いとなりますのでご了承ください。
保険のレーザー治療費用は治療面積によって異なり、20,000円~39,500円に自己負担率をかけた金額です(自己負担率3割の方で6,000円~11,850円となります)。この他に初診料・再診料・処方箋料等の基本診察代金が必要となります。助成医療制度も他の診療と同じく摘要されます。
(私費診療の場合)
治療内容 | 金額 | ||
治療基本料金 | 初診カウンセリング料 | 3,300円(税込) | 当日カウンセリングのみの方 |
治療基本料 | 11,000円(税込) | 治療部位1ヶ所についての基本料金 | |
照射面積料金 | 0.25cm²(5×5mm)につき | 3,300円(税込) | |
再診料金 | 1回再診につき | 1,100円(税込) | |
特殊外用剤 | ハイドロキノン(10g) | 3,300円(税込) | 必要な症例は個別にご案内いたします |
レチノイン酸(5g) | 2,750円(税込) |
◆当院のQスイッチRubyレーザーはJMEC社製 The Ruby nano_Q・QスイッチYAGレーザーはMedLite C6を使用しています。
◆治療するアザやシミの種類が複数の場合はそれぞれに治療基本料が必要となります。
※ 当クリニックに受診された事がない方の電話予約は受け付けておりません。初回はまず来院いただいた上で診察を受けていただき、翌日以降の日時で施術予約をしていただきます。この際に別途診察料金の負担が生じます。診察料金は保険診療可能な場合を除いて3,300円(税込)となります。
※ 治療によって得られる効果やその感じ方には個人差があります。施術を受けられたすべての方に満足いただけるような性質の治療ではない事をご理解ください。