モーニングアフターピル 緊急避妊法について
2019年3月に緊急避妊薬として承認されたレボノルゲストレル錠(1.5mg)を処方します。
緊急避妊法は、避妊に失敗した際に妊娠を防止する方法です。性交後72時間以内(できる限り早く)薬を飲むことによって妊娠を避けるお薬をモーニングアフターピルと呼びます。従来は「ヤッベ法」と言う中用量ピルの服用が代用されていましたが、国内未承認であるため当クリニックでは承認薬のレボノルゲストレル錠のみ処方しております。
1.レボノルゲストレル錠の効果
レボノルゲストレル錠は望まない妊娠を防止しますが、100%というわけではありません。いわゆる危険日と言われる時期に避妊をしない性行為を行った後にレボノルゲストレル錠を服用したケースで15%程度のは妊娠の可能性があると言われています。早期の服用ほど効果が高く、排卵を遅らせ着床を防ぐ事で妊娠回避する方法であるため、受精卵が着床してしまった後では効果が期待できません。また妊娠が成立してしまった場合において、異常妊娠を生じた報告は現在のところありません。
2.レボノルゲストレル錠の副作用
副作用は主に吐き気と嘔吐です。時に頭痛・めまい・腹痛・乳房緊満感などが生じる場合もありますが、ほとんどが24時間以内に消失します。レボノルゲストレル錠の副作用発現率や程度はヤッベ法と比べ大幅に改善されています。
3.服用後の注意点
レボノルゲストレル錠を服用した後に月経のような出血(消褪出血)や不正子宮出血がみられる事があり、正常な月経と見分けがつかない場合もあるため、後日改めて必ず妊娠検査を行う必要があります。レボノルゲストレル錠を服用した後は生理周期(次の排卵時期)が変わります。そのために避妊に成功した場合でも、その後の避妊をきちんと行う必要があります。レボノルゲストレル錠はあくまで緊急避難的な用途の薬剤であり常用すべき方法でないことをご理解ください。
処方費用
レボノルゲストレル錠(1.5mg)1錠1箱 :7,700円(税込) |
※問診の結果によっては処方できない場合があります。
その場合は診察料3,300円(税込)が必要となります。