日本皮膚外科学会に参加してきました (2018-09-01)

大阪市立大医学部で開催された日本皮膚外科学会に参加してきました。
皮膚科領域の外科を扱う学会は皮膚外科学会と臨床皮膚外科学会の2つ
がありますが、両者の関係は皮膚科学会と臨床皮膚科医会のそれと似て、
皮膚外科学会は主に大病院で扱う大規模な手術がメインテーマであり、
臨床皮膚外科学会は主に診療所で扱う小規模な手術手技が中心です。

私は現在クリニックで小規模な外科手技のみを扱っておりますので、
直接的には大きな手術に参加する機会はありませんが、紹介先の病院
がどのような方法で手術創の再建を行っているのか知っておかないと
紹介が必要な患者様に手術の説明をする際のイメージが掴めないので、
このような機会に勉強する事はたいへん有意義と感じています。

特に今回のメインテーマは「顔面の局所皮弁」という整容的にとても
難しくかつ患者様にとっては手術を受ける際にいちばん心配な部分で、
いろいろと工夫を凝らした発表に感心しつつ聞いてまいりました。

その他にも悪性腫瘍の治療法に関する新しい知見や超音波を使った
診断とその情報をもとにした手術アプローチの選択などの講演は、
私もかつて大学時代にMRIを用いた悪性黒色腫の診断をテーマとして
リサーチをしていた関係上、興味深く拝聴してまいりました。

ところで大阪市立大医学部の校舎はは天王寺駅から徒歩5分程度にあり、
日本一の高層ビルであるあべのハルカスにほぼ隣接しています。
ということでせっかくなので展望台まで出かけてまいりました。
大阪のシンボル通天閣をはるか下に見下ろして、京都から神戸まで
見渡せる素晴らしい眺望は想像以上の絶景でありました。

このような建築物を作ることのできる技術力に関心するとともに、
自分もこのビルから見る景色のように広い視野で現在の仕事を俯瞰
できるような知識と技能を身に着けたいと感じた次第です。

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