日本皮膚科心身医学会に参加してきました (2018-01-30)

先週末の1月28日に横浜で開催された皮膚科心身医学会に出かけてきました。
この学会は皮膚科医と精神科医が参加するユニークな学会で、薬物治療だけでなく疾患の背景にある心理社会学的な要因を把握分析して、疾患だけでなく患者さんそれぞれの治療に対する意欲や生活のQOLを改善することを目的としています。
アトピーや脱毛症やニキビなど、皮膚疾患にはストレスで悪化する疾患も多く、病変部位が見えるために過剰な精神的苦痛を感じて悪化するケースも少なくありません。そのような患者さんの家庭や学校や職場で起きている様々な問題をインタビューから見つけ出し、関係者も含めて医師としてどのようにかかわっていくのがよいかというディスカッションを活発におこないます。
今回は小児の皮膚疾患がメインテーマでしたので、両親や祖父母や友人や学校の先生との関係性と問題解決のケーススタディがたくさん紹介され、さっそく明日からの診療に役立つたいへん有意義な会でした。
この学会は1987年に研究会としてスタートし、2011年に現在の学会として新たにスタートして8回目となります。参加される先生方の議論も活発で内容も興味深く、個人的に好きな学会のひとつです。
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