ED(勃起不全症)外来

ED治療薬は勃起不全症満足な性行為を行うに十分な勃起が不可能または勃起の維持が出来ない状態)を改善する経口治療薬です。催淫剤又は性欲増進剤ではありません。

EDに悩む男性

ED治療薬とは

バイアグラ・レビトラ(現在はジェネリックのみ存在)・シアリスなどのED治療薬は全てホスホジエステラーゼタイプ5(PDE5)阻害剤というグループの薬剤になります。

PDE5という酵素は陰茎の海綿体に多く存在し、陰茎の血管を拡張させる物質である一酸化窒素(NO)の分解を防ぐ作用があり、PDE5活性が高くなりすぎると陰茎の血管拡張が阻害されて勃起を鎮めてしまいます。

これらED治療薬はどれもPDE5の作用を阻害することによって勃起状態の維持を保つ効果があります。※現時点で厚生労働省が承認しているED治療薬はバイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類のみです。

各ED治療薬の特徴

薬剤名 バイアグラ(シルデナフィル) レビトラ(バルデナフィル) シアリス(タダラフィル)
規格 25mg・50mg 10mg・20mg 5mg・10mg・20mg
特徴 世界初のED治療薬
作用が強く安価
即効性に優れる
最も効果が強い
効果が長時間持続
マイルドだが副作用も軽い
作用時間 25mg:3時間程度
50mg:5時間程度
10mg:4〜5時間程度
20mg:7〜8時間程度
10mg:20〜24時間程度
20mg:30〜35時間程度
服用 性行為1時間前 性行為30分前 性行為3時間前
効果出現 空腹時30分程度 空腹時15分程度 空腹時1〜2時間
食事 影響大(空腹時推奨) 影響有(高脂肪食NG) 影響小

ED治療薬服用時にみられる副作用

ED治療薬は血管拡張作用があるため以下の症状が副作用としてみられます
① 顔のほてり感や紅潮
② 目の充血
③ 鼻詰まり
④ 頭痛
⑤ 血圧低下(めまい・ふらつき・立ちくらみ)
⑥ 動悸
⑦ 吐き気

副作用出現の程度と強さは

バイアグラ(シルデナフィル)>レビトラ(バルデナフィル)>シアリス(タダラフィル)の順です。

副作用出現と年齢との相関では

① 若年齢層ほど副作用発生率が高い傾向がある(特にバイアグラとレビトラはその傾向が顕著である)。
② 若年齢層ほどED治療薬服用による効果が高く(つまり血管拡張作用が強く現れる) 血管拡張に由来する副作用である顔のほてり・目の充血・頭痛・鼻づまり・動悸などなどが高率に認められる。

➡つまり若年齢層ほど治療効果が強く出やすい反面、副作用も高頻度で発現する傾向があると言えます。

治療薬の種類

バイアグラ(シルデナフィル)

バイアグラはシルデナフィルというPDE5阻害剤です。現在販売されているバイアグラには25mg・50mg・100mgの3種類があり、欧米では100mg錠が主流ですが国内では厚生労働省で認可されている用量が1日50mgなので50mg錠が主に処方されます(服用後に次回服用する場合は24時間空けることとされています)。

バイアグラは服用後30分~1時間程度で効果があらわれるので性行為の約1時間前を目安にして服用することが推奨されており、効果持続時間はおおよそ3~6時間程度です。

食事により有効成分の吸収が阻害され効果があらわれにくくなる傾向があるため服用のタイミングは空腹時が推奨されています。飲酒との明らかな相互作用は確認されていませんが、過度の飲酒によって勃起が妨げられる傾向があるのに加えて血圧低下も生じやすくなるので飲酒はなるべく避けたほうが好ましいとされています。

※併用禁忌薬:
硝酸剤及びNO供与剤(ニトログリセリン・亜硝酸アミル・硝酸イソソルビド・ニコランジル等)
アミオダロン塩酸塩(アンカロン)・sGC刺激剤(リオシグアト)・グレープフルーツ

※服用禁忌者:
低血圧患者又は治療による管理のされていない高血圧患者
脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヶ月以内にある患者
心血管障害で性行為が不適切と考えられる患者
網膜色素変性症患者
重度の肝機能障害のある患者

レビトラ(バルデナフィル)

レビトラはバルデナフィルというPDE5阻害剤です。現在販売されているレビトラジェネリックには10mg・20mgの2種類があり、症状に応じて選択します(バイアグラ同様で服用後に次回服用する場合は24時間空けることとされています)。バイエル薬品からの販売が2021年休止されてからジェネリック製剤のみが流通しています。このレビトラジェネリックは沢井製薬や東和薬品など国内の製薬会社からも製造販売されています。

レビトラの特徴はバイアグラに比べて即効性が優れており服用後15~30分程度で効果があらわれるので性行為の直前であっても服用可能であり効果持続時間は5~8時間程度です。

食事による影響もバイアグラほどは大きくありませんが脂肪分の多い食事は薬剤の吸収を阻害する(つまり服用から効果出現までの時間が遅くなってしまう)ので食事内容には注意が必要です。最大限の効果を期待するならバイアグラ同様に空腹時の服用が好ましいとされています。

※併用禁忌薬:
硝酸剤及びNO供与剤(ニトログリセリン・亜硝酸アミル・硝酸イソソルビド・ニコランジル等)
sGC刺激剤(リオシグアト)・HIV治療薬(ロピナビル・リトナビル・プリジスタ・シムツーザ)
内服抗真菌薬(イトラコナゾール・ケトコナゾール)・抗不整脈薬(アミオダロン塩酸塩・ジソピラミドリン酸塩・シベンゾリンコハク酸塩等)・慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療薬(リオシグアト)新型コロナ治療薬(パキロビット)・グレープフルーツ

※服用禁忌者:
低血圧患者又は管理のされていない高血圧患者
脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヶ月以内にある患者
心血管障害で性行為が不適切と考えられる患者
網膜色素変性症患者
重度の肝機能障害のある患者
血液透析が必要な腎障害のある患者
不安定狭心症の患者
先天的QT延長症候群の患者

シアリス(タダラフィル)

シアリスはタダラフィルというPDE5阻害剤です。現在販売されているシアリスには5mg・10mg・20mgの3種類があり、症状に応じて選択します(他のED治療薬と同様で服用後に次回服用する場合は24時間空けることとされています)。ジェネリック製剤は沢井製薬や東和薬品など国内からも製造販売されています。

シアリスの大きな特徴は24~36時間という圧倒的な作用時間の長さにあります。ただし服用後効果出現まで1~3時間を要するため即効性という面では他のED治療薬より劣ります。食事の影響を受けにくいのも重要なポイントで、金曜日の夜に服用すれば日曜日の昼間まで作用することから欧米では「ウィークエンドピル」と呼ばれておりED治療薬ではトップのシェアを占めています。実際の服用に関しての理想的なタイミングは性行為の3時間前(空腹時)とされています。

※併用禁忌薬:
硝酸剤及びNO供与剤(ニトログリセリン・亜硝酸アミル・硝酸イソソルビド・ニコランジル等)
sGC刺激剤(リオシグアト)・クラリスロマイシン・グレープフルーツ

※服用禁忌者:
コントロール不良の不整脈
低血圧患者又は治療によるコントロール不良の高血圧患者
心筋梗塞の既往歴が最近3ヶ月以内にある患者
脳梗塞・脳出血の既往歴が最近6ヶ月以内にある患者
不安定狭心症のある患者、または性行中に狭心症を起こしたことのある方
心血管障害で性行為が不適切と考えられる患者
網膜色素変性症患者
重度の肝機能障害のある患者

治療に際してのお願い

治療に際してのお願い

ED治療薬は基本的に心血管系の基礎疾患を有する方には処方できないことが多く、加えて多くの薬剤との相互作用(併用禁忌や併用注意)を有しています。受診の際には治療中の疾患や服用中の薬剤が正確にわかるもの(お薬手帳など)を必ずご持参くださいますようにお願いいたします。

デイリータダラフィルプログラム(アンチエイジング効果)

タダラフィルにはEDの改善の他に血管内皮細胞の機能を改善することにより血管を若返らせて生活習慣病の発症を抑制するアンチエイジング効果があることがわかってきています。

血管の最内層にある血管内皮細胞は血管の硬さや血流を調節する重要な役割を担っており、加齢に伴う機能低下で動脈硬化が引き起こされます。タダラフィルは血管内皮機能の指標であるFMD(血流依存性血管拡張反応)を改善して継続的に服用することで全身の血管を健康に保ち動脈硬化を抑制すると考えられています。

心不全や心筋梗塞などの主要心血管イベントの発生リスクの低下やアルツハイマー型認知症の発症リスク低下やLOH症候群(男性更年期障害)の予防効果の報告もされています。

デイリータダラフィルの服用は毎日決まった時間(例えば起床時とか寝る前とかなるべく空腹時)におこなうことで血液中の薬剤濃度が安定し効果が得られます。

治療費用

ED治療薬 5錠 10錠 15錠 20錠
バイアグラジェネリック(シルデナフィル)50mg 5,250円 8,000円 10,750円 13,500円
レビトラジェネリック(バルデナフィル)10mg 7,400円 12,300円 17,200円 22,100円
シアリスジェネリック(タダラフィル)20mg 7,950円 13,400円 18,850円 24,300円
シアリスジェネリック(タダラフィル)5mg 30日分 7,500円

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